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DolWin2

日立エナジーは、北海における世界で最も強力な変換所プラットフォームとの洋上HVDC系統連係を開発しました。

DolWin2は、当社がドイツの北海領域において送電系統運用会社TenneT社向けに実施した、BorWin1、DolWin1に続く3つ目の洋上風力発電接続プロジェクトです。高圧直流送電(HVDC)リンクは、洋上風力発電所と本土の送電網を接続し、100万世帯以上に再生可能エネルギーを供給することが可能です。DolWin2は、2030年までに15ギガワット(GW)以上の洋上風力発電をめざすドイツの「Energiewende」ロードマップを支援します。

この916メガワット(MW)の送電線は、当社のHVDC Light®、電圧源コンバータ(VSC)技術を採用し、320キロボルト(kV)の変換所が沖合約45kmの洋上プラットフォームに設置されており、この種の設備としては世界最大級の稼働率です。

風力発電所は、洋上プラットフォーム上に設置されたHVDC変換所にACケーブルで接続されています。その後、電力は直流に変換され、ケーブルで陸上の変換所に送られます。使用されるHVDC Lightシステムは、ACネットワークと風力発電所の両方に利益をもたらす高度な安定化機能を提供します。この技術は、遠隔地の風力発電所を、距離の制限や送電網の制約なしに本土のネットワークに接続することに適しています。

また、再生可能エネルギーの大規模な統合を可能にし、グリーン移行をサポートします。変換所あたりの電気損失が1%未満であることや、変換所がコンパクトであることなど、環境面でも多くのメリットをもたらします。

当社は、洋上変換所、洋上・陸上のケーブルシステム、陸上変換所の設計・供給・据付を含むプロジェクト全体の責任とシステムエンジニアリングを、アイベルはプラットフォームの設計と建設を担当しました。また、地中ケーブルシステムを使用することで、環境への影響を最小限に抑えました。

主なデータ
稼働年: 2016
構成: 双極1回線
送電容量: 900 MW 
直流電圧: ±320 kV
用途: 洋上風力接続